経営者にとっての二つのお金の使い道で、正しいのはどちらでしょうか?
- 販売費と人件費
- 投資と経費
経営者にとってお金の使い道は、2通りでしかありません。
それは、投資と経費です。
答えはBです。
販売費も人件費も投資になる使いかたであればよいのですが、経費になる使いかたでは意味がありません。
あなたの会社の商品が相見積もりを取られるのは、お客にとってその商品が投資ではなく経費だと思われているからです。
これは本で読んだ話なんですが、孫正義さんがボーダフォンを買って、ソフトバンクの移動通信事業を始めようとした時のエピソードです。
ユニクロの柳井正さんは、ソフトバンクの社外取締役になっているんですが、孫さんが言うには、柳井さんはいろいろ細かくて、うるさい人なのだそうです。
100億円、200億円の話にごちゃごちゃ言われて、ちょっと小姑みたいだなと言う印象をもっていたらしいんです。
それが、ボーダフォンを買うときに役員会議をしたら、「早く買え」といったそうです。
2兆円の買収案件です。
柳井さんは経費であれば極力下げる、投資であれば一気に行け、この判断ができるということです。
私のクライアントを見ても、投資と経費の区別がついている社長さんは伸びている人がとても多いのです。
逆にごちゃごちゃになってしまっている人は、全てを削ろうとして投資にならなくなってきます。
投資であるかどうかの見極めは、目的、対象、タイミング、そしてリターンが重要です。
そして経費は「最小」ということになります。
出典
河辺 よしろう著『社長力講座』ぱる出版