弱者必勝の経営戦略13カ条

  1. 弱者の社長はお客を作るときに直接関係する、商品、地域、客層で、なんとしても1位を作るのだという、強い願望と強い熱意を持って経営にあたれ。
  2. 100人以下は、業績の96%が社長1人の戦略実力で決まる。社長は強い向上心を持って戦略の研究に取り組み、戦略実力を高めよ。
  3. 会社は粗利益で生きている。弱者は売上高より従業員1人当たりの粗利益を重視し、これを業界の平均と比較せよ。
  4. 弱者は大きな会社と違った、経営の差別化に力を入れよ。
  5. 1位作りに取り組むときは自社の経営力でも1位になれる、市場規模が小さなものに目標を定めよ。
  6. 商品や営業地域、それに客層の範囲は思い切って狭くせよ。範囲を広げると、経営力が分散してどれも弱くなる。
  7. 弱者が1位作りに取り組むときは、特徴がある商品や強い地域を優先し、弱い商品や負けている地域は思い切ってカットせよ。
  8. 弱者のメーカーは卸会社や小売店を使った間接販売をやめ、最終利用者へ直販することを考えよ。
  9. 1位作りに取り組むときは目標を1つに絞り、これを達成してから次の目標へ移れ。同時にいくつもの目標に取り組むな。
  10. 将来1位になると決めた目標に対しては、競争相手の1.3倍から17倍の戦術力を投入せよ。少ない戦術力で、1位になることを夢見るのはまじない師。
  11. 商品をどこから買うかの決定権は、お客が100%持っている。弱者はお客から好かれて気に入られることで、地元No.1を目指せ。
  12. 弱者は資金の固定化を防ぎ、軽装備に徹した経営をせよ。
  13. 実行力の7割は投入時間量で決まる。弱者の社長は朝型を中心に、1年に3200時間から3700時間仕事をせよ。

番外. 弱者は調子に乗るな。小さな成功で経営方法と生活を変えるな。

ランチェスター経営株式会社 竹田 陽一