己を知る
まず何よりも大切なのは、この一言に尽きます。
己を知らずして勝つことはできません。
世の中には2種類の会社しかありません。
「強い会社(強者)と「弱い会社(弱者)」です。
御社はどちらですか?
この話をすると、ほとんどの中小企業経営者は肩を落としながらこうおっしゃっています。
「うちの会社は小さいから弱者だね…」
違います。全然違います。
会社の「強さ」と会社の大小は、何の関係もありません。
「強い」か「弱い」か?
その判断の基準は、その市場において、他社よりも有利な条件で戦える会社であるかどうか、ということになります。
竹田ランチェスター理論において、「強い会社」は次のように定義されています。
- 経営の対象となる「商品分野」「地域テリトリー」「ターゲットとする業界(客層)」の3つの分野のどこかで、市場占有率が一意であること。
- その市場占有率が、その3つの分野のどこかで26%以上確保されていること。
- 同じ市場テリトリー内の二位のライバル会社に対して、シェアが10:6以上の差をつけていること。
この3つをすべてクリアしていれば「強者」です。
逆に言うと、これに当てはまらない企業は、どんなに規模が大きくても「弱者」に分類されます。
ビジネスモデルを作り上げる前に、まずは自分の会社が「強者の条件」にあてはまるかどうかを考えてみましょう。
出典
河辺 よしろう著『社長さん、税理士の言う通りにしていたら会社潰れますよ!』WAVE出版