国内ビジネスホテルの稼働率の上がり方が凄いことになっていました!
東京などで、7月初旬でも気温40度という暑い日が到来しましたが、外気温度が高い中でも、日本人は相変わらずマスクを手放すことなく熱中症の人が続出していますね。
さらに、そこに追い打ちを掛けるのが政府からの要請でもある電力消費の抑制。
これには正直、憤りを感じます!
政府は、節電節電と国民に負担ばかりをお願いしますが、政府が本当にこれから取り組まなければいけないことは、節電ではなく発電のはず。
そして、この季節コロナ禍での営業のスタイルに大きな変化が!
そんな中でも、ビジネスの状況に大きな変化が見えてきました。
国内ホテルの稼働率
- 旅館…………………2019年 39.6%➡2022年 28.4%
- リゾートホテル……2019年 58.5%➡2022年 38.0%
- ビジネスホテル……2019年 75.8%➡2022年 54.2%
- シティホテル………2019年 79.5%➡2022年 44.7%
- 簡易宿所……………2019年 33.4%➡2022年 20.2%
※出所:日本政府観光局(JNTO)
観光よりも、コロナ禍であっても間違いなくビジネス旅行が大幅に増えています。
2022年のゴールデンウィークは、国内旅行者が前年比で168%増の1600万人。
コロナ前(2019年)のGW中の旅行者が2400万人あったことから考えますと、観光旅行客は6割程度にまでしか客足は戻っていないようです。
海外旅行については、各国の入国制限が次第に緩和されてきていますが、旅行会社が海外ツアー販売を本格的に再開するまでには残念ながらまだ至っていないようですね。
以前のインバウンド景気を支えてきた訪日旅行者の数も、2022年4月時点ではコロナ前の5%程度という状況です。
訪日外国人旅行者の推移
- 2017年4月……257.8万人
- 2018年4月……290.1万人
- 2019年4月……292.6万人
- 2020年4月…… 0.3万人
- 2021年4月…… 1.1万人
- 2022年4月…… 13.9万人
2022年の夏以降は、旅行市場の本格的な回復が期待されていますが、コロナ前とは異なる旅行スタイルへと変化していくことが予測されていますね。
費用の面では、旅行に関連した諸費用の高騰により、格安海外ツアーの選択肢は少なく国内旅行が爆発的に伸びるでしょう。
ちなみに、アメリカの旅行業界が毎月発表している「トラベルプライス・インデックス(TPI)」の指標によりますと、2022年4月の調査では、ホテルの宿泊料金はコロナ前と同水準でしたが、それ以外の旅行経費(航空運賃、都市間の交通費、食品、アルコール、外食代)は軒並み上昇しており、その高騰率は、すべての小売価格を集計した消費者物価指数(CPI)を上回っています!
米国旅行費用の上昇指数(TPI)
2019年 | 2022年4月 | |
---|---|---|
航空運賃 | 256.8 | 333.1(+30.2%) |
燃料費 | 249.6 | 365.3(+46.4%) |
交通費 | 321.7 | 336.1(+ 4.5%) |
宿泊費 | 162.2 | 160.4(- 1.1%) |
レジャー費 | 320.3 | 334.1(+ 4.3%) |
食品 | 286.0 | 326.5(+14.2%) |
アルコール | 354.6 | 389.3(+ 9.8%) |
外食代 | 282.8 | 323.6(+14.4%) |
TPI総合 | 297.8 | 346.6(+16.4%) |
コロナ前には、連休や繁忙期を外した、オフシーズンの平日に安価な旅行を楽しむスタイルもありましたが、コロナ後には平日の旅行相場も高くなっていくことが予測されます。
これは、リモートワークの普及により、出張と休暇を兼ねたビジネス旅行のスタイルが登場してきているためだと思われます。
旅行業界にとって、会社の経費を使える出張旅行者の数は、全体の1~2割程度だといわれていますが、アナログ営業などの急速な復活が起こっています。
6月末から一ヶ月ほど私は大阪のホテル暮らしをしていますが、ビジネス客の増加で連日満室の状況が続いています。
値段も、かなり上昇してきていますね。
私も一人での滞在ですがツインルームを確保していますがプライベート旅行者と比べて、ビジネス旅行はグレードの高い部屋や座席を予約するケースが多く、ホテル側として今後は旅行代金に対する利益率が高いため、ノートパソコンを持参した平日のビジネスパーソンを今後の主要客にしたいと考えていることは間違いありません。
7月からのビジネス旅行は、早めの予約、価格のチェックが重要なポイントになりますね。
重要なことは2つ。
- 円安とコストだけで、ホテルの価格が年末に向けて大幅アップの可能性大!
- リモート営業からアナログ営業への揺り戻し効果がこれから始まる
7月以降、ビジネスのやり方も大きく変わることが予想されます。
リモート&アナログの営業の組み立て方のうまい中小企業が一馬身リードするでしょう。