開催のご案内
テーマ
銀行との付き合い方と銀行交渉に役立つ最新の金融知識
~変わる銀行取引の現場の実態と、これから中小企業が考えるべきこと~
内容
インバウンド観光の伸長で年間460万人もの観光客が訪れる人気観光エリア「岐阜県高山市」に営業エリアを持つ、「飛騨信用組合」。
観光地としての注目度が高い「岐阜県高山市」ですが、地方自治体が直面する危機感については増していて、目を背けることはできません。
観光客は右肩上がりに増えている高山市だが、人口は9万人を割り込み、かつて神岡鉱山で栄えた近隣の飛騨市も人口減に歯止めがかからず、1970年代には4万人あった人口は2万4000人余りに縮小。
地域経済の地盤沈下が危惧されています。
この危機感は高山市だけではなく、日本全国の地方都市に共通するものです。
今後縮小する地域経済の中で、どのように中小企業や零細企業は生き残っていくべきなのか?
そして地元の金融機関と、どのようにお付き合いしていけるのかということをテーマにして、昨年度、飛騨信用組合の理事長に就任された黒木正人理事長を、高山から講師にお招きし、金融機関の実態を含めたお話をお伺いします。
飛騨信用組合は、スマートフォンアプリを活用した電子地域通貨「さるぼぼコイン」の運用をスタートさせ、全国的にもとても注目されている金融機関です。
黒木理事長は、多くの金融機関向けの著書や、全国の金融機関等での講演活動にご尽力されています。
店頭に掲示した二次元コードにスマホをかざすだけで、簡単に決済ができるシステム・電子地域通貨「さるぼぼコイン」を、地元の中小零細企業に普及させて、地元のお金を地元で消費する「お金の地産地消」による、地元経済の活性化を目指しています。
カード決算を導入していない、比率の高い地方都市で今までにない新しい結びつきを、金融機関が核となり作り上げています。
「さるぼぼコイン」の取り組みに続き、愛媛県松山市の伊予銀行は2019年2月から電子地域通貨「IYOGIN Co-in(いよぎんコイン)」の実証実験をスタートしました。
長崎県佐世保市のリゾート施設、ハウステンボスでも、施設内での電子通貨活用を模索中。
千葉県木更津市では、君津信組が市や木更津商工会議所と連携し、3月下旬から「アクアコイン」の運用に向けた実証実験を始めているなど、電子通貨活用はますます全国に広がりを見せています。
今回のランチェスター倶楽部では、単に銀行との付き合い方の話に終始することなく、今後の金融機関との関係性の構築に大切な戦略を学ばせていただきます!
講師
飛騨信用組合理事長 黒木 正人氏 (くろき まさと)
講師プロフィール
明治大学法学部法律学科卒業
- 1982年4月 (株)十六銀行入行、事業支援部部長、十六信用保証(株)常務取締役
- 2012年4月 飛騨信用組合入組
- 2013年6月 常務理事
- 2017年6月 専務理事
- 2019年6月 理事長
取得国家資格
- 行政書士
- 宅地建物取引士
- 管理業務主任者
著作
- 「金融検査マニュアル廃止に伴う対応がよくわかる講座」 近代セールス社通信教育講座・2019年
- 「営業店で取り組む『創業支援』講座」 近代セールス社通信教育講座・2018年
- 「支店長が読む 融資をのばすマネジメント」 近代セールス社・2017年
- 「経営者保証ガイドラインの実務対応に強くなる」 ビジネス教育出版社・2014年
- 「営業店担当者のための 債権回収の強化書」 近代セールス社・2013年
- 「〔新訂第2版〕担保不動産の任意売却マニュアル」 商事法務2013年・新訂版2011年・改訂版2008年・初版2006年
- 「事例で学ぶ 取引先再建のための資金繰り改善アドバイス」 近代セールス社・2012年
- 「地域の企業再生の実務」 三協法規出版2011年
- 「債権保全と回収の実務~金融円滑化の考え方と対応」 三協法規出版・2010年
- 「担保不動産と管理・回収の実務」 商事法務・2009年
- 「事業承継の相談事例」 商事法務・2007年
- 「わかりやすい融資実務マニュアル」 商事法務・2007年
ほか多数
※主催者の都合等により事前告知なく予定、内容等を変更する場合があります。事前にご確認をお願い致します。
日時
2020年2月15日(土)15:00~17:00
会場
実践会
名古屋駅前
懇親会
未定
参加費
実践会
プラチナ・ダイヤモンド会員:無料
スタンダード会員:5,500円(税込)
一般:8,800円(税込)
懇親会
4,500円程度(税込)
セミナーを終えて
名古屋駅前にて、地域通貨「さるぼぼマネー」などで全国的に注目をされている、岐阜県高山市にある飛騨信用組合の理事長の黒木正人氏に、ランチェスター倶楽部にて講演をして頂きました。
黒木氏は、岐阜市にある十六銀行で辣腕を奮っていた人としてご存知の方も多いと思いますが、飛騨信用組合にかわられてから、同組合を地域No.1の金融機関に育て上げ、昨年末に理事長に就任されました。
黒木氏もランチェスター戦略をしっかりと勉強されており、弱者の戦略で地域No.1になっていました。
さるぼぼマネーは地元地域で約1200店舗が加盟し、さるぼぼマネーの利用がしたくて口座を開設しに来る事業者も少なくないそうです。
スマホによるお店などででの支払いだけではなく、法人同士の決済にも利用でき、さらに税金まで納付できるというところまで広がりを見せています。
ある意味大手都銀が目指していて、いつまで経っても実現しない仮想通貨の役割を、すでに担っている現実的な地域通貨になっているところがすごい。
講演前にランチェスター倶楽部の会員向けに音源収録をさせて頂いたのですが、金融機関としての役割を高山という地で考えた時に、今までの経験とは逆張りの戦略こそが地域経済を支えると感じられたとのこと。
地方都市では、零細事業者一つも潰さないこと。
後継者がいなくても社長が死ぬまで事業を続けること。
そして、地域の金融機関は社会インフラとして、どうやってそれを支え続けていけるのかを考え抜くこと。
そうして生まれてきたのが、さるぼぼマネーだったり、融資判断は1日以内といったサービス。
黒木氏は40年にも及ぶ金融機関の一線で得た並外れた知識と経験を、地元企業の為に存分に活かしているのには尊敬の念しかない。
常識で考えるのではなく、常識を考える人の典型。
このセミナーを聴かないことは、金融知識が10年は遅れるだろう。
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