コロナ可禍で変わるビジネスモデル

ブライダル業界のビデオ配信ビジネスが熱い

今、アメリカで注目される「結婚式のオンライン配信ビジネス」についてお話ししたいと思います。

「アメリカの結婚式はメチャクチャ、高い!!!!」って知ってましたか?

米国の結婚情報サイト「Knot」が、約13,000人の新婚カップルを対象に行った調査(2017年)によれば、米国では結婚式に平均33,391ドル(約360万円)の費用をかけられているそうです。

大都市ほど結婚式の費用は高くなり、ニューヨーク州マンハッタンでは平均76,944ドル(約830万円)の支出。

全米で最も結婚式の費用が安いのは、ニューメキシコ州で平均17,584ドル(約190万円)と、地域によって結婚式かかる費用には大差がありますね。

結婚式費用が高い米国地域

  • ニューヨーク州マンハッタン………平均76,944ドル
  • ニュージャージー州北部……………平均62,074ドル
  • マサチューセッツ州ケープコッド…平均55,083ドル
  • ロードアイランド州…………………平均52,777ドル
  • イリノイ州シカゴ……………………平均52,332ドル

結婚式費用が安い米国地域

  • ニューメキシコ州……………………平均17,584ドル
  • ユタ州…………………………………平均18,516ドル
  • オレゴン州……………………………平均20,652ドル
  • モンタナ州……………………………平均20,814ドル
  • アイオワ州……………………………平均21,982ドル

The Knot 2017 Real Weddings Study

結婚式が高額になる主な理由は、飲食接待が伴う式場費が高いこと。

ブライダル業界としては、婚礼カップルにできるだけ多くのゲストを招待してもらい、派手な演出でゲスト1人あたりの単価も高めたいという戦略。

招待客の人数に比例し、米国結婚式の招待客数は、日本よりも多くて平均136人、1人あたり268ドルの費用がかけられているそうです!!

米国でも数年前から派手な結婚式を見直そうとする風潮は高まってきていて、大都市を離れた田舎の農場、納屋、牧場、美術館、公園、歴史的な施設などを会場とした結婚式が、最近は人気を集めてきました。

平均的な結婚式の費用内訳では、会場費が約5割を占めているため、ローカルな会場で身内のみの結婚式を行い、参列者はオンラインで出席してもらう形態にすれば、結婚式の総費用は抑えることができるという発想です。

必然的にカップルの要望に添った会場を探したり、ウェディングドレス、ケーキ、装花、料理、写真撮影、ビデオ配信などの手配をして、結婚式の総合的なコーディネートを行う「ウェディングプランナー」の仕事も、フリーランスの職業として成り立つようになっています。

日本でも、マイクロウエディング対応として「クラウドワークス」のようなクラウドソーシングサイトの中でも、ウェディングプランナーの人材登録はされており、仕事を依頼することができます。

米国結婚費用の内訳

  • 結婚式の平均費用………33,391ドル

主な費用内訳

  • 会場費……………………15,163ドル
  • プランニング…………… 1,988ドル
  • 写真撮影………………… 2,630ドル
  • 装花……………………… 2,379ドル
  • ビデオ撮影……………… 1,912ドル
  • レセプションバンド…… 4,019ドル
  • レセプションDJ………… 1,231ドル
  • ウェディングドレス…… 1,509ドル
  • ウェディングケーキ……… 540ドル
  • 料理ケータリング………1人あたり70ドル
  • 婚約指輪………………… 5,764ドル
  • 司式者……………………… 284ドル
  • 招待状……………………… 408ドル
  • 交通費……………………… 830ドル

コロナが終息しても、結婚式のオンライン配信は定着していく可能性が高く、結婚式専門のビデオ配信サービスが新ビジネスとして注目されています。

ビデオ配信自体は、ZoomやGoogleハングアウトなどを使えば、DIYでも行うことができますが、クオリティの高い映像を配信するには、プロの技術やノウハウが必要となります。

個人対応をしてくれるウエディング・プランナーも必要になってきます。

アメリカで注目されている結婚式映像配信の「LoveStream」というサイトの紹介映像がありますので、ご覧ください。

結婚式のライブ配信の紹介映像

「LoveStream」では、結婚式に特化したビデオ配信会社で、最大9台のカメラで複数の角度から会場のライブ配信を行うことができます。

オンライン参加者は、結婚式の全体像から、カップルがキスをするズーム映像までを見逃すことなく視聴でき、撮影された映像はダウンロードできるため、YouTubeに投稿したり、ビデオアルバムとして永久保存することも可能です。

LoveStreamの特徴は、Zoomのような専用アプリを使わずに、Webブラウザー上からライブ視聴ができるため、PCやスマートフォンの操作に慣れていない人でも、結婚式にオンライン参加しやすいことです。

高齢の親戚の方などが参加する場合などでも、敷居が低くなって、コロナ禍にはとてもマッチしたサービスですね。

サイト上では、参加者がお祝いのメッセージを書き込んだり、自撮りのビデオや写真を投稿できるゲストブック、結婚式でリアルタイムの交流ができるチャット機能も提供されています。

LoveStreamの料金プラン

  • LoveStream Basic(450ドル)
    ・撮影に使うカメラは1台まで
    ・結婚式のライブ配信は45分間
  • LoveStream Plus(950ドル)
    ・撮影に使うカメラは3台まで
    ・結婚式のライブ配信は60分間
    ・技術ガイド付きのリハーサル
    ・専門スタッフのテクニカルサポート
    ・ライブ配信内で使う前撮りビデオ2本
  • LoveStream Premium(1,850ドル)
    ・撮影に使うカメラは5台まで
    ・結婚式のライブ配信は120分間
    ・マイクと三脚のレンタル
    ・技術ガイド付きのリハーサル
    ・専門スタッフのテクニカルサポート
    ・ライブ配信内で使う前撮りビデオ3本

LoveStream

コロナ禍とともに色々なサービスの提供の仕方が大きく変化してきていますね。

それはある意味で新しいビジネスの「チャンス」にもなります!

JNEWS.COM 参照

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