皆さんは、会社にとっての「目に見えない資産」を創るために大切な事は、以下のどちらだと思いますか?
- 自社の強み作りの目標創り
- SWOT分析
正解は1の「自社の強み作りの目標創り」です。
SWOT分析というのは、簡単に言うと会社の強み、弱み、チャンス(機会)、脅威があるのかを分析すると言うものですが、中小企業で単にそれを書き出すと、弱いところだけがはっきりしてしまうことが少なくありません。
大事な事は、今ある強みを探すという行為よりも、どこを強くする会社にしたいのか、という目標設定の方が重要だと私は思います。
強みを作るのは、以下の4つの分野です。
- 知識……技術、ノウハウ
- 経験……実績
- 資源……持っているもの
- 人……人材
例えば、愛知県豊橋に樹研工業と言う、プラスチックの歯車などを作っている会社があります。
この会社が、1,000,000分の1グラムという極小の歯車を、かなりの投資をしてつくります。
しかし、小さすぎて使い道が分かりません。それでも極小歯車を作ったのは、「うちはこの知識、技術の分野で、世界中の誰にも負けませんよ」と言う目標設定をするためです。
これがあるおかげで、お客に「うちはここが強いんだよ」と言いやすいのです。
青山にある羊羹のとらやは、宮内庁御用達と言う充分すぎる実績があります。
中小企業は、「ここは負けないよ」と言う目標を、どこかで伝える事はとても大切なのです。
小さな分野でも良いので「誰にも負けない分野」を作り出す、わかりやすい目標を持つことから始めましょう。
出典
河辺 よしろう『社長力講座』ぱる出版