経営の目的は、「利益の追求」ではなく「お客の創造」にある

業績をよくするには、経営の目的をはっきりさせておく必要があります。

経営の目的の定め方については100年以上前から論争が続いていますが、人は自己中心に考えるという悪い癖を持っていますから、多くの人は経営の目的は「利益の追求にある」と考えています。

これに対して、天才コンサルタントのピーター・ドラッガー(1909年~2005年)は、
「経営の目的は『お客の創造』にすべきである。そして利益は会社を安全に保つための『経費』と考えるべきだ」
と、60年も前から言い続けていました。

経営の目的を利益の追求にするのは、すごく当然のように思えます。
ところがこうすると、一見儲かりそうな事業があると、本業とは全く関係ないものであっても、いとも簡単に手を出してしまいます。
これが危ないのです。

事実バブル経済の時、土地や株をはじめとして一見儲かりそうな事業に手を出して、数十万人もの社長が事業に失敗しました。
これ以外では、耐震偽造マンションが多数発見されたり、ある有名ホテルチェーンが利益追求に偏りすぎたために、法令に違反した建築を行って大きく信用を失いました。
こうした現実を見ると、ドラッカー先生の教えを忠実に守ることが、いかに大事であるかがわかります。

その後、利益性の研究から、利益性の良し悪しは売上高の大小で決まるのではなく、

  • お客を作るときに直接関係する、競争力がある強い商品や市場占有率一位の商品があるか
  • 他社よりも多くのお客を作っている強い地域や一位の地域があるか
  • お客を集中して作った一位の業界や一位の客層があるか

で構造的に決まることが分かりました。この事実から、経営の目的を「強いモノづくり」や「一位づくり」に定めると、早く良い会社になれることがわかるのです。

出典
竹田 陽一『プロ☆社長』中経出版

新ランチェスター戦略経営実践会
河辺よしろう
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