そもそも会社の方針とは“どこから”決めるべきなのか、正しいものを選んでください。
- 社長の願望、熱意
- 経営を取り巻く環境
会社を経営する上で社会情勢を読むことは大切ですが、やはり最終的にその会社はどんな会社にしたいのか、どんな状態にして行きたいのかという社長の熱意が大切です。
答えはAの社長の願望、熱意です。
会社の方針とは、いろいろな経営を取り巻く環境、社会情勢、社内の体制などを含めたその上で、社長自らがどうしたいのかということを明確にすることが大切です。
創業者に比べて、事業を継承する立場の二代目、三代目になると、この経営者としての願望や熱意が弱いことも多くなります。
方針のもとになる「経営に対する目的や目標」が作りづらい場合があります。
楽天の三木谷浩史さんが本に書かれていますが、例えば宇宙船を飛ばそうと考えた時、飛行機をいくら進化させても宇宙船にはならないわけです。
宇宙に行こうと思えば、宇宙に行くためのアイディアを使うしかない。
これは、宇宙に行きたいという願望からスタートしています。
宇宙に行こうと思わなければ、宇宙船は生まれない。
経営者にとって一番重要なのは「宇宙に行きたい」という願望です。
願望を持ち、それを実現できるかどうか考えることが戦略なのです。
それは個人的なもので構いません。
京セラ創業者の稲盛和夫さんも松下幸之助さんも、起業のときというのは、自分の夢を語って起業されています。
それは個人的な夢です。
経営理念というのは最初から持って生まれるものではないのです。
経営をしていく上で育まれていくものです。
出典
河辺 よしろう著『社長力講座』ぱる出版