自分の将来資産の棚卸をすると、そこには恐ろしい未来が!
最近、材料費、資材費の値上がりはグングン高まっていますね!
住宅建設に携わっている会社の社長さんと話をしていると、昨年秋から資材費が上昇して、それまでから比べると約3割も値上がりしているそうです。
そんな折に乗じて、ネットでは「自己所有の家なんか持つよりも、賃貸の方が断然に得だぜ!」という輩を多く見かけるようになりましたが、気をつけてくださいね。
自己所有しないで一生賃貸での暮らしが楽にできるのは、「キャッシュを持っている大金持ち」だけです。
年金を当てにしていたり、少ない貯蓄に退職金を当てにして老後の生活を考えている人が、ネットの大金持ちの言っていることを鵜呑みにしていると、とんでもないことになります。
日本の年金は受給年齢がどんどん高齢化して、受給金額も勝手にどんどん減らされています。
手元に最低2億円くらい所持金があれば賃貸でも大丈夫ですが、預金と退職金だけで老後の家賃を支払い続けることは、メチャクチャなリスクがあります。
仮に賃貸で月15万円の住宅をあり続けたとして、その家賃を年金で払い続けられるかといいう問題があります。
実際に私の知り合いの不動産鑑定士の方から聞いたお話ですが、70代のご夫婦が長年住み慣れた賃貸住宅の家賃の支払いが滞っていて、大家さんから相談があったそうです。
聞いてみると、ご夫婦の年金額がお二人合わせて月に25万円ほど。
ご主人が最近病気がちになり、病院の支払などが増えて家賃が滞っていたそうです。
家賃の安いマンションに引っ越しを勧めても「住み慣れた場所を離れたくない」の一辺倒で、取り付く島もないようです。
公団住宅を申し込んでいるけど当たらないらしく、今のマンションに居座っているそうです。→ 最近は公団住宅もまぁまぁ高いですからね~
これから都会の賃貸で暮らしている高齢者世帯には、同じような問題が出てくると思われます。
資材の高騰もあり新築を立てるのは割高になるので、将来が心配な場合には中古の住宅物件を一戸建てで購入し、資金に応じてリフォームしながら住むのが良いかもしれません。
マンションのような集合住宅の場合には年数が経過すると修繕の問題が発生するので、これもお金のかかる上にマンション組合の同意が得られなかったりして、大変なことになる可能性が潜んでいます。
貧乏人は「持ち家」、金持ちは一生「賃貸」という時代が来るのかもしれませんね。