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「誰でも、簡単に、必ずもうかる」はあり得ない!

「誰でも、簡単に、必ずもうかる」はあり得ない!

上手くいく新規ビジネスのロジカルシンキングは「わらしべ長者」理論で

ここ数年、経営者の方と話していて「以前と変わったな~」という印象をもつのは、ほとんどの人が、
「どうやったら補助金がもらえるか?」
という話ばかりに終始していること。

たしかに、馬鹿高い税金を国にむしり取られて、その分を補助金で取り返したいと考える気持ちは、とてもよく分かります。

もし、税金を払った分を本当に取り戻したいのであれば「福祉事業」をするのがベストです。

なぜなら、これは税金などからの援助がなければ絶対に成り立たない事業だからです。
当然福祉事業は消費するものではないので「消費税」も掛かりません。

しかし、今までしてきた本業において「ビジネスモデル」を考えることなく、「補助金」のことばかり考えているとしたら、こんなつまらないことはないでしょう。

「オレはお金さえ儲かれば事業内容はなんだっていい!」と考える人以外は、
「どんな商品を販売したら喜んでもらえるだろうか?」とか、
「こんなサービスがあればきっと利便性が高まって顧客が喜んでくれるだろう!」
とかということを考えることに、事業の楽しさや自己実現的な面白さがあるのではないでしょうか?

そんな中で、お金目当てだけで「儲かりそうなビジネス」ばかりを探している人が多いのも最近の現実ですね。

そもそも「儲かるビジネス」とはいったい何でしょうか?

簡単に言ってしまえば、今までない商品やサービスをローンチすることによって
「需要に対して供給が少ない」状況が発生して、超過利益が発生する状態ですよね。

なのに、そういったビジネスの形、つまり「ビジネスモデル」のことに何の興味を持たなかったり、「こうすればお金が儲かります」とノウハウをやたらと高額で、あなたに売ることでビジネスを成立させようとする人がいます。

こういう人たちを「情報企業家」とも呼びます。

本当の意味で「儲かるビジネス」を掘り当てたいのであれば、「儲からないビジネス」について熟知することが近道ですね。

だから、自分が詳しくないビジネスで立ち上げることは「かなりリスクが高まる」ということになります。

それを補う意味で「フランチャイズへの加盟」と選択肢が出るのですが、フランチャイズ加盟の難しさは本部との相性ですね。
胡散臭い本部も少なくないのが現実ですので、かなりの選択眼が必要になる場合があります。

ただ、知らない業界のノウハウをお金で買うという考えは、とても合理的な判断ですね。

中小企業は創業者よりも事業継承者の多いこの状況で、新規事業を既存の会社で立ち上げて軌道に乗せられる人は、とても優秀な経営者だと思います。

事業継承者はどうしても既存事業の「利益」という甘えがあるので、なかなかうまくいくことが少ないのではないでしょうか。

なので、中小企業が新規事業をしようとした時に私が一番おススメするのが
「初期投資の重すぎるビジネスはしない」ということです。

新規ビジネスを立ち上げる時に、「やたらと初期投資が多くなる」事業は、最悪だと思います。

実際にそういう方もいらっしゃいましたが、大企業に勤めて退職される時に「人生100年時代」というフレーズに騙されて、退職金を全部つぎ込んで、さらに借入までして独立するパターンは最悪です。

必要もないオフィスを借りたり、最初から人をフルタイムで雇用したり…

私の経験からいえば、凡人が新しい事業を立ち上げる場合(中小企業の新規事業も同様)に一番確率が高いことは、「わらしべ長者」パターンを作り出すことです。

「わらしべ長者」の話は、日本のおとぎ話のひとつで、『今昔物語集』および『宇治拾遺物語』に原話が見られます。

舞台は奈良県桜井市初瀬の長谷寺と伝えられていますが、実は世界中でも似たような物語が存在していて、ブータンやイギリスなどにも見られる寓話なのです。

世界中にあるということは、ここに必ず何かしらの教訓があるのではないでしょうか?

このストーリーには何パターン化あって、観音祈願型や三年味噌型といわれるものが存在しますが、私の新規事業構築は観音祈願型に基づきます。

簡単に言ってしまうと、藁しべ→アブが結び付けられた藁しべ→蜜柑→反物→馬→屋敷と財産を大きくレバレッジしていることです。

わらしべ長者 観音祈願型

昔、ある一人の貧乏な男がいた。毎日真面目に働いても暮らしが良くならないので貧乏から何とかして逃れようと、観音様に願をかけたところ、「初めに触ったものを、大事に持って旅に出なさい」とのお告げをもらった。男は観音堂から出るやいなや石につまずいて転び、偶然1本の藁しべ(藁)に手が触れた。

男はお告げ通り、その藁しべを手に持って道を進んでいった。ところが彼の顔の周りを、大きなアブが飛び回り、煩くて仕方が無い。そこで男はアブを捕まえると、藁しべの先に結び付けてやった。

すると、傍で大泣きしていた男の子がアブが結び付けられた藁しべを欲しがるので、男は観音様のお告げを信じて譲ろうとしなかったが、大泣きに手を焼いていた男の子の母親が「蜜柑と交換しよう」と申し出てきたので、藁しべを男の子に譲り、代わりに蜜柑を受け取った。

さらに歩くと、喉の渇きに苦しんでいる商人がいた。彼は男が持っていた蜜柑を欲しがり、持っていた上等な反物との交換を持ちかけてきた。男は蜜柑を譲り、反物を手に入れた。

一本の藁しべが上等な反物に代わったと喜んだ男は、旅の途中で侍に出会う。
その侍は愛馬が急病で倒れてしまったが、急いでいるために馬を見捨てなければならない状況にあった。
侍は家来に馬の始末を命じ、先を急ぐ。
男は侍の家来に、反物と馬の交換を申し出た。
家来は反物を受け取り、そのまま侍の後を追っていく。
男が水を汲んで馬に飲ませたところ、馬は元気を取り戻して立ち上がった。
男は馬に乗り、旅を続けた。

道を進んでいくと、大きな屋敷に行き当たった。
ちょうど旅に出かけようとしていた屋敷の主人は、男に屋敷の留守を頼み、代わりに馬を借りたいと申し出る。
主人は3年以内に自分が帰ってこなかったら、この屋敷を譲ると男に言い出す。
男は承諾し、主人は馬に乗って旅に出発した。

しかし3年待っても5年待っても主人が旅から帰ってくることは無かった。
こうして男は屋敷の主人となり、裕福な暮らしを手に入れることができた。
ウィキペディア(Wikipedia)


ここで参考にして欲しいのは、観音様に願をかけたところで、
「初めに触ったものを、大事に持って旅に出なさい」
とお告げをもらったところと、その後旅を続けると喉の渇きに苦しんでいる商人がいたことや、愛馬が急病で倒れてしまい、急いでいるために馬を見捨てなければならない状況の侍に出会うこと、ちょうど旅に出かけようとしていた屋敷の主人と出会うことです。

つまり、最初に掴んだものはいったい何に利用すればよいか分かないのですが、
「なにかしら生活の課題」
を持っている客層と出会っていることです。

この男は、それをレバレッジして財産を増やしていくわけですが、新事業もまさに同じだと私は考えて新規事業を立ち上げてきました。

初期の資本投資が重すぎるビジネスは、この真逆に位置づけされます。

観音様のおっしゃる「初めに触ったものを大切にする」。(特徴のあるものに変える)

これは竹田陽一先生のランチェスター理論でいうところの、まずは「特徴があるものを」を作る、そしてこれを強いものに育てていく、さらに「1位作り」へとステップアップするという考えと一致します。

資金力や人材では大企業に勝てない中小企業こそ、わらしべ長者理論で「1位作り」を目指しましょう!

参照 日経新聞

新ランチェスター戦略経営実践会
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