2022年1月版『「デフレ中流」が出現した日本で、若者たちはどんな未来を描いているのか?』
格差が広がる消費市場で「中流」という概念が古くなるビジネスの未来とは
「Z世代」をご存じでしょうか?
アメリカでは、生まれた年によって世代が区分され、消費行動の違いや政治的な価値観などが特徴づけられて語られることが多いことを、ご存知でしょうか?
たとえば、1946~64年生まれは「ベビーブーマー世代」、1965~80年生まれは「X世代」、1981~96年生まれは「ミレニアム世代」と呼ばれ、ここに1997~2012年生まれの「Z世代というものが加わりました。それぞれの時代にある政治的、経済的な背景によって世代間での価値観は大きく乖離(かいり)しています。
これは、日本でも同じ分類で語られることも多いのですが、2019年のアメリカではミレニアム世代の人口は約7,200万人となって、それまで消費の中心にいたベビーブーマー世代の6,900万人を上回って最大の人口集団になったのです。
とうぜん政治に対する価値観や、とくにビジネスにおいては消費に対する価値観が世代間で大きく変わるので、情報としての世代の傾向を知っておくことは今後の消費マーケットの変化に対して有効だと思われます。
日本でも、世代間ギャップが消費における格差を定着させ「デフレ中流」というものが登場して、マーケットでは下流化(低価格化)と上流化(高級化)が同時に進む今まで日本が経験したことのない状態に突入しているのです。
それに伴って、日本人の生活満足度は上がったのでしょうか?下がったのでしょうか?
中小企業経営者として、社会変化をしっかりと捉える俯瞰できる鳥の目と、マーケットの変化を敏感に感じ取り潮の流れを見ることができる魚の目と、それを自分のビジネスとの関連性で詳細に考える虫の目が大切です。
今回の「ランチェスター・ビジネス・サウンドマガジン」では「消費市場」という視点だけではなく、社員としての世代間の価値観の違いもしっかりと見据えた考察を考えていくことで、これからのマーケットの変化を考えていきたいと思います。
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