1万人に1人ぐらいは、特別に優れた人がいるものです。
こういう人を「マンイチの人」と呼びます。
マンイチの人は、全く体験しなくても物事の本質がパッと浮かんでくる人種ですから、自分独自の考えによる経営理念が簡単にできてしまいます。
しかも、考えた内容と行動が一致するので、業績は黙っていても良くなってしまいます。
普通の人では、こうはいきません。
自分の行動によってナンバーワンを作り、1人あたりの純利益を業界平均の3倍以上にし、さらにそれを連続して5年以上続けた後でないと、残念ながら経営の本質はつかめないのです。
個人企業まで入れると、日本には600万社前後の会社があります。
体験しなくても経営の本質がパッとつかめる天才は、全国に600人ぐらいしかいないことになります。
あなたが、この600人の中に入っているかどうかは、30歳を過ぎた人ならすぐわかりますよね。
では、この600人の中に入っていなくて業績も芳しくないという人が、経営理念を作るときは、どうすればいいでしょうか。
実は、簡単です。
それは、正直に、しかも勇気を持って、当分の間空白にしておくと書くのが良いのです。
経営理念を知らないコンサルタントに大金を払うよりは、ましなはずです。
あなたは、理念の意味をどう考えていたでしょうか。
それは、語源と一致していたでしょうか。
本も読まず、理念の意味も知らず、「理念、理念」と言っていなかったでしょうか。
出典
河辺よしろう著『小さな会社☆社長のルール』フォレスト出版