2021年コロナ禍で業績を伸ばした業界とは?

先日、久しぶりに六本木に出掛けましたが、その様変わりの様子に唖然としました。
それは、まるで地方のシャッター街のような様子で、お店にの前にはバリケードなどが置かれているビルも数多く見受けられました。

このコロナ禍でテナントが出ていき、オーナーが変わるビルがかなり出てきていそうな様子でした。

六本木の象徴のように存在したロアビル。

六本木交差点のほど近く、外苑東通りに面した地上13階、地下3建ての通称「ロアビル」(正式名称:六本木共同ビル、管理運営:六本木共同ビル株式会社)は、1973年の竣工以来、バブル期の六本木ディスコブームを牽引するなど、六本木を代表する有名ビルとして君臨してきたビルとして、私たちの世代には懐かしい場所でした。

なかでも目立っていたのは、アパホテルの再活用地。

以前には、有名なライブハウスやレストランが入っていたビルが取り壊され、かなり広い更地になっていました。
どうやら、アパホテルが六本木の新しいホテル用地として購入したらしいです。

コロナ禍をきっかけに、六本木の資本家の状況も大きく変わっておりますね。

また2020年以降、外出に伴う消費者の支出は軒並み減少して、関連の業界は大きな打撃を受けました。

通勤を含めた外出の回数が減少したことで、スーツ、化粧品、靴などの売上は激減した一方で、着実に業績を伸ばしている分野が1つあるそうです。

それは、薄毛対策、育毛、かつらの業界です。

リモートでビデオ会議をする機会が増えたことで、画面上に写る自分の髪を気にする人が増えたことによるものとみられています(笑)

なるほど、たしかにアップで映像にされるので「生えぎわ」などは気になりますね。

かつら業界大手、アートネイチャーの業績は、パンデミックの初期段階では、店舗の休業や海外工場の生産がストップしたことで一時的に下落したそうですが、2021年4~6月の売上は、前年同期比で75%増と急回復したとのことです!

アートネイチャーの業績推移

売上高 営業利益
2019年4~6月 85.9億円 3.6億円
2020年4~6月 54.1億円 ▲19.7億円
2021年4~6月 95.1億円 9.0億円

富士経済が2021年1月に発表した、スカルプ(頭皮)ケア・発毛剤の国内市場規模でも、一般用医薬品や医薬部外品として販売される関連商品の売上は、2020年は前年比で6.2%増の843億円となっています。

市場拡大の要因は、コロナ禍におけるオンライン会議の増加で、モニター越しに自身の頭髪を意識する機会が増えたことらしくて、毛髪ケアに対する需要が高まったと分析されています。

販売チャンネル別にみても、2020年は店頭販売が全体の47%に対して、通信販売は53%と、対面と通販の割合が逆転しているのです。

スカルプケア・発毛剤の国内市場規模(富士経済)

男性型脱毛症(AGA)の治療についても、2020年以降は伸びているそうです。

オンライン診療が可能になったことが大きい理由ということで、コロナ禍では厚生労働省が、初診から継続的な治療までを完全非接触で行うオンライン診療を容認する通達を出しているのですが、対面では相談しにくい薄毛の悩みを抱えた患者から、オンライン診療の申し込みが急増しました。

頭髪治療の専門クリニックを全国6都市で手掛ける「Dクリニック(東京都新宿)」では、2020年7月から完全非対面で行う独自のオンライン診療サービスを立ち上げたところ・・・

なんと!オンラインの受診件数は前年比で300%の増加、グループ全体の売上も115%に伸びているそうです!

コロナ禍によってリモートへの抵抗感がなくなり、一気にネット化が様々な分野で進んだことで、人の行動も大きく変わったことが少しずつ業績に出始めているようですね。

参照:JNEWS.COM)

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