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テーマ
『脱炭素経営でこれからの日本の中小企業はどんな影響をうけるのか?』
~イーロン・マスクの“大風呂敷マーケティング”に翻弄させられる日本の製造業~
内容
今、マスコミ各社は煽り立てるように“脱炭素社会”という言葉を、連日報道しています。
メディアを通して「ガソリン車をなくすことこそ、脱酸素=カーボンニュートラル、CO2削減のために必要である」と、さかんに聞こえてきます。
この状態は、製造業をはじめ、日本の中小企業をこれから直撃するであろう大きなうねりとなって、私たちの生活に襲いかかってきます。
今回の衆議院総選挙でも、政治家はなぜか“日本のエネルギー政策”についてはあまり語らず、そのことに触れることがタブーであるかのような状態になってきています。
脱酸素政策の紛れもない勝者は、いったいどこの国だと思いますか?
それは・・・中国です。
今はまだ中国車はブランド力もなく、世界市場でもなかなか販売が伸びていません。
しかし、中国製のバッテリー、中国製の部品、中国製の鋼板が日本も含む世界のメーカーで使われ始めています。
そのエネルギーの7割を石炭による電力発電に依存し、世界トップのCO2排出量を生み出している中国が“地球温暖化”について各国に改善を求める異常な状態の中、中国共産党は建国100年にあたる2049年までに「中華民族の偉大なる復興」を成し遂げ、経済・軍事ともに世界の覇権を握る国家目標を掲げ「中国製造2025」を発表し、その中で「強い製造業なしには、国家と民族の繁栄も存在しえない」と、製造業を中心にした国家戦略をとっています。
これは、まさに日本の明治時代の“殖産興業政策モデル”をコピーした国家戦略をハイテク分野や製造業の分野での競争力を確立して、世界の覇権大国になることを目指しています。
これに対して、EUなども環境問題からのカーボンニュートラルに対する厳しい基準を打ち出し、中国経済とのデカップリング(分離)を進め始めました。
しかし、ここで一つの疑問があります。
それは、なぜEUやアメリカは脱炭素社会の実現に向けた日本の自動車メーカーの“ハイブリッド車”などを一切評価しないのでしょうか?
実は評価しないどころか、「日本の自働車メーカーの脱炭素に対する取り組み」をガン無視し続けています。
これを解くカギは、アメリカ合衆国のペンシルベニア大学ウォートン・スクール奨学金を受け、同校で経済学と物理学の学位を取得した電気自動車企業テスラの共同創設者イーロン・マスクの「大風呂敷マーケティング」にありました。
EU各国が次々と打ち出すガソリン車販売終了目標の2030年代の未来。
この動きによって、日本の製造業を牽引する自動車産業の未来とは、いったいどうなっていくのでしょうか?
将来への危機感として、トヨタをはじめ国内の自動車メーカー各社の社長が「100年に一度の自動車産業大変革期」という表現を使いはじめています。
危機感の中核にあるのが「このままでは日本でクルマが造れなくなるかもしれない」というLCAと言われる新基準です。
LCAとは、「ライフ・サイクル・アセスメント」の略称で、商品の素材、本体の製造、使用、そして廃棄に至るまでの長期間にわたり環境への影響を評価することです。
これからの自動車製造、製造業に関してはCO2排出量をLCAの観点で捉えることが、カーボンニュートラルという概念としてEUなどで導入されはじめています。
このLCA問題の直撃を受けた場合、日本の基幹産業である自動車産業だけで、70万人から100万人もの雇用が失われかねないと自工会が試算しており、もし現実のものとなれば自動車業界だけではなく日本の製造業にとっては致命傷となるとされていわれています。
11月度のランチェスター戦略 経営実践会では、これから日本の製造業を襲う環境問題の波から、世界の製造業のマーケットではいったい何が起こりつつあるのかをデータや資料を読み解きながら予測していきます。
講師
ランチェスターマネジメント株式会社 ビジネスモデルプロデューサー®
河辺よしろう(かわべよしろう)
講師プロフィール
日本大学を卒業後、米国クラーク大学へ留学しマーケティングを専攻。
米、豪のブランドショップ等のユダヤ人や華僑の経営者の元で働き柔軟なビジネスモデル発想法に出会う。
メーカーの新製品開発員として勤務後、東証1部上場の商社を経て東京青山でコンサルティング&フランチャイズの会社として独立。
専務取締役として資金調達、営業などに従事し約1年半で資本金約1億円、社員100名超の規模に育て上げ海外にも進出。
ありふれた商売をキャッシュフローマシンに変える経営戦略コンサルタントとして3人のケーキ屋から国内最大の税理士法人、13万人の大手企業まで幅広く指導。
豊富な海外ビジネス経験から国内だけではなく東南アジア、欧米へ進出する為のビジネスモデル構築、営業サポートのコンサルタント、地方創生やインバウンド戦略講師として活躍しロサンゼルス、ロンドン、シンガポールで多数実績あり。
著書
「ランチェスター式1枚シートであなたの会社が儲かる!」(すばる舎リンケージ)
「社長さん!税理士の言うとおりにしていたら、会社つぶれますよ!」(WAVE出版)
「小さな会社が利益3倍!10倍!逆転の法則」(ソフトバンククリエーション)
「もし『ランチェスターの法則』で恋愛戦略を立てるなら」(佼成出版社)
「社長力講座」(ぱる出版) 他多数
日時
2021年11月15日(月) 18:30~20:30
会場
実践会
名古屋駅周辺
(お申し込み後に、メールで詳細をお知らせ致します)
またはリモート(Zoom)参加
参加費
実践会
- プラチナ・ダイヤモンド会員:無料
- スタンダード会員:5,500円(税込)
- 一般の方
- Zoom体験参加 無料(一人1回まで)
※商工会議所、金融機関などセミナー主催者であれば複数回でも参加費無料 - Zoom参加(2回目以降) 5,500円(税込)
- Zoom体験参加 無料(一人1回まで)
一般の方で、二回目以降のご参加の方は事前にPaypalでのセミナー費のお支払いを、お願い致します。
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TEL:080-1613-3928 担当:岩崎