withコロナ時代の社長のための資産形成

世界のマネー供給量は、過去25年間で10倍以上に膨張しており、米国は緩やかに市中の資金を回収しようとしていましたが、withコロナではその計画を白紙に戻し、供給量を増やしています。
しかし、日本では大卒者の初任給(月額)は、25年間で19.3万から21.0万円にしか伸びていないという現状があります。

投資家の間では、新型コロナのパンデミックは失業者を増やす一方で、過剰なマネー供給による投資バブルにより、富裕層は資産額を伸ばすことになり、貧富の格差は更に開くとみられています。

世界の経済化データをビジュアル化しているVisual Capitalistでは、米国の世帯を、保有する総資産額によって、

  • ミドルインカム(総資産額が約5千万円未満)
  • アッパーインカム(約5千万円~約1億2千万円未満)
  • ウルトラリッチ(約1億2千万円以上)

という3層に分類した上で、それぞれの資産構成を分析しています。

それによると、日本円換算で総資産額が約5,000万円までのミドルインカム層は、マイホームが資産の61.9%を占めており、株式等の金融資産は3.9%の割合に過ぎないのに対して、総資産額が約10億円までのアッパーインカム層は、マイホームの割合が25.6%にまで下がり、株式等の金融資産、自分が保有する事業、自宅以外の不動産などの資産割合が43.1%にまで増えています。
総資産額が10億円以上のウルトラリッチ層(全世帯の1%)は、その傾向が更に高まる特徴があることがわかります。

ミドルインカム層の資産構成

(総資産額が約5,000万円未満の世帯)

  • マイホーム…………………61.9%
  • 年金の積立金………………16.6%
  • 現金等の流動資産………… 8.5%
  • 株式、投資信託…………… 3.9%
  • 事業資産、他の不動産…… 7.9%

アッパーインカム層の資産構成

(総資産額が5,000万~10億円の世帯)

  • マイホーム…………………25.6%
  • 年金の積立金………………24.4%
  • 現金等の流動資産………… 7.7%
  • 株式、投資信託……………18.6%
  • 事業資産、他の不動産……24.5%

ウルトラリッチ層の資産構成

(総資産額が10億円超の世帯)

  • マイホーム………………… 7.6%
  • 年金の積立金……………… 6.0%
  • 現金等の流動資産………… 6.7%
  • 株式、投資信託……………31.6%
  • 事業資産、他の不動産……49.0%

How the Composition of Wealth Differs(Visual Capitalist)

Visual Capitalistのレポートによると、ウルトラリッチ層にあたるのは上位1%の世帯ですが、彼らが米国株式の40%を保有しており、上位20%に該当するアッパーインカム層までが93%の株式を保有しています。
これが、富裕層のみが資産額を増やしていくカラクリであり、全体の8割を占める中流世帯が主な収入源にしている給与収入の伸び率は、資産インフレの上昇ペースよりも大幅に劣るため、相対的な貧富格差は開く一方のようです。

米国の株式保有シェア率

上位1%の世帯…米国株式の40.3%を保有

次の5%世帯……米国株式の31.1%を保有

次の5%世帯……米国株式の12.6%を保有

次の10%世帯……米国株式の9.3%を保有

下位80%世帯……米国株式の6.3%を保有

近年の資産インフレでは、株式市場に投資するのが最も手軽で利回りも良いのですが、常に暴落のリスクも併せ持っています。
そのため、超富裕層の中でも株式や投資信託の保有率は総資産の3割程度に留めて、他にも資産を分散していくことが安全策になっているようです。

代替投資先としては、不動産や貴金属(金やプラチナ等)が定番ですが、これらの相場変動も金融市場とリンクする傾向があり、金融市場とは相関関係が低く、趣味と実益を兼ねたコレクション分野への投資が盛り上がっています。

美術品は、古くから富裕層の代替投資先として人気が高いのですが、利回りの面からも、美術品が高パフォーマンスであることが裏付けられています。

美術品オークション「Sotheby’s(サザビーズ)」では、1810年~現在までに繰り返し出品される美術品の落札データを分析し、「Sotheby’s Mei Moses Index」という指標を算定しています。

それによると、美術品の投資利回りは年率で8.4%、10年間の上昇と下落を標準化したトータルリターンでも+49.7%という投資成果が出ていおり、サザビーズで落札した美術品を数年間に保有した後、再出品することが高利回りの投資になっている状況です。

Sotheby’s Mei Moses Index

美術品のリピート投資モデル

信頼できるオークションで美術品Aを落札

5~10年後に美術品Aをオークションに再出品

売却した資金で美術品Bを落札

美術品Bも5~10年保有して値上がりを待つ

その他のコレクション投資でいえば、ワイン、クラシックカー、ブランドバックや高級時計などもあり、いずれも年率5~10%超のペースで価値が上昇してきています。

その中でも、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニなどのクラシックカーは、最もパフォーマンスの高い投資対象となっており、年率12%でオークション取引の相場が上昇しているようです。

映画の影響により、1980年~90年代に生産された日産スカイラインGT-R、トヨタスープラ、ホンダNSX、マツダRX-7などの日本車も、米国では投資の対象になっています。

米国には、初年度登録から25年以上経過した中古車を輸入できるルールがあるため、その条件に該当し、かつ米国内で人気が高い車種が投資のターゲットになるみたいです。

その中でも日産GT-Rの5代目にあたるR34型は、1999年1月から日本で発売され、2024年に米国への輸出が解禁になるため、既に日本国内での中古車相場が1500~2000万円にまで高騰しており、2024年までは日本国内の倉庫に保管しておき、輸出解禁後に米国で売却しようとする、投資目的の購入が増えているというから驚きです。

日産GT-R R34型の中古相場(日本)

社長の資産形成もいろいろなものがあるようで、日本の社長もアンテナを張り巡らせて、色々な投資の形を考えてみてはいかがでしょうか?

ちなみに私個人は「ベンチャー企業への投資」をしています。

自分が投資をしてコンサルティングを無料でおこない、上場などは目指さなくても、事業としてしっかり永年に向かって収益を上げられるようにし、そこから顧問料を将来的にもらうという形です。

コンサルタントの人などは、この辺りの投資も検討されてはいかがでしょうか?

(参照:JNEWS.COM)

橋本美穂
河辺よしろう
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