withコロナで広がる様々なビジネスモデル(業態)転換

先月、弊社が主宰する経営者だけを対象にした、コンサルティング型経営戦略の勉強会である「ランチェスター倶楽部」のランチェスター経営実践会で、神奈川県立 循環器呼吸器病センターの呼吸器内科の現役医師であり、ダイヤモンドプリンセス号の乗客も診察した、医師の丹羽崇先生を講師としてお迎えし「with コロナ時代の会社の在り方」について、医学という側面からお話をして頂きました。

コロナの終焉を期待する私たちにとって、ある意味それは願望であり、現実としてはこれから人類は「withコロナ」の時代を生きていかなければいけない覚悟が必要であることを教えて頂きました。

そんな「withコロナ」の時代に「米国に広がる屋内営業禁止の動き」について、色々な情報が入ってきています。

売上が下落する飲食店や小売店の事業者にとっては、日本だけではなく世界的に俯瞰しても、今までのビジネスモデルを続けて会社の未来が描きづらいことから、屋内(店舗内)から屋外型のサービスに転換することが急ピッチで進んでいます。

とくに米国では、行政が店舗に隣接する道路の利用条件を緩和する形で、屋外カフェや屋外レストランの営業形態が増えているというニュースも聞かれるようになってきました。

ニューヨーク市では、「NYCオープンレストランプログラム」を実施していて、地域の飲食店が登録申請をすると、店舗前の歩道や縁石ゾーンにオープンテラス席を設置する許可をスピーディに出しているそうです。
道路に面していない店舗に対しては、一部の道路で車両乗り入れを禁止したオープンストリートを作り、そのエリアでの屋外出店を促しているそうです。

日本の地方のすでに疲弊しきっていたアーケードのある商店街なども、規制緩和してオープンテラスにしていけば地域の活性化にもなるのではないかと思いますがいかがでしょう?

オーブンレストランの紹介映像

逆にカリフォルニア州では、びっくりすることに店舗内での感染を防ぐ目的で、2020年7月13日からレストラン、フィットネスクラブ、理髪店・美容室などの屋内営業を禁止する通達が出されているそうです。

しかし、ここも代替策として、屋外にテントなどを張り、屋外営業が行えるような規制緩和をして対応しているそうです。
カリフォルニア州はもともと天気のよい地域ですから、それほど障害はなかったと思われますが。
すでに入院ベッドや集中治療室のキャパシティが不足しており、感染拡大が認められる業界に対して、「屋内店舗の営業禁止」という強い規制をかけることで、医療のひっ迫を緩和しようとしているそうです。

日本において規制緩和は亀以上に鈍いことは世界的に有名ですが、同じような動きが出ていています。
屋外営業の具体策として、顧客が注文した商品をマイカーに乗ったまま受け取れるドライブスルー方式が新たに注目されて、新しい買い物のスタイルとして利用者が増えています。

外食産業向けに青果の卸業を営む、株式会社フードサプライ(東京都大田区)が2020年4月からスタートさせている「ドライブスルー八百屋」は、全国7ヶ所(東京、横浜、千葉、山梨、北海度、宮城)にある食品物流倉庫の駐車場を会場として、契約農家から出荷された十数種類の野菜や米を、1箱3,500円と5,000円のセットにして、一般消費者向けにドライブスルーで販売しています。

ドライブスルー八百屋は、週3日程度の不定期で開催されますが、もともと飲食業者に出荷されるはずだった生鮮品が割安に買えるため、公式サイトでスケジュールを確かめて事前予約した上で、遠方からドライブを楽しみながらマイカーで訪れる消費者が増えているそうです。

ドライブスルー八百屋

ドライブスルー八百屋の紹介映像(朝日新聞)


水産卸業の「かいせい物産」でも、中とろマグロセット、ホッケやアジなどの魚干物セット、明太子・たらこ・いくら醤油漬けの魚卵セットなど(各5000円)を販売する「ドライブスルー魚屋」を全国5ヶ所で開催しています。
東京会場は、かいせい物産の倉庫がある中央区豊海の駐車場で月2~4回行われ、消費者はマイカーから降りずにトランクを開けるだけで、商品を積み込んでもらえます。

ドライブスルー魚屋

飲食店舗からの注文がコロナ禍で減少する中、消費者向けのドライブスルー販売は、新たな販路として期待されています。

お客に倉庫前の駐車場まで来てもらえるため、オンライン販売と比べても商品配送のコストを下げることができて、割安な販売価格として還元することができます。
予約注文を受け付けるWebサイトも、大掛かりなECシステムを構築するほどではないので、全国の漁港などにもドライブスルー販売が広がり始めており今後もこの潮流は全国の卸業者に広がっていくと考えられます。

あなたのビジネスモデルも、「withコロナ」に合わせて変化させていくことが必要になります。

今までのビジネスモデルの延長戦で考えるだけではなく、時代のニーズに合ったものを社員と一緒に想像していくことが、ビジネスを長く続けていくためには必要ですね!

(参照:JNEWS.COM

橋本美穂
河辺よしろう
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