プラス思考は訓練できる

世にいうプラス思考を、楽観主義又は楽天的と同じ意味でとらえている人がいませんか。
事業成功者で、プラス思考でない人は、いまだかつてお目にかかったことがありませんが、楽天主義者、楽天家で、失敗の人生を歩んでしまった人にであったことは、意外に少なくありません。

もちろん、悲観主義より楽観主義、厭世的より楽天的のほうがいいように感じますが、楽観主義や楽天的というのは、どことなくガードが甘い感じがします。
プラス思考は、どんな事象にも前向きにとらえ、たとえ一時的にピンチに陥っても次に生かしていくという姿勢を感じますが、楽観主義や楽天的というのは、どこかに「何とかなるさぁ」という一種の投げやり的な甘さが見え隠れしています。

努力の末の結果や、徹底した調査や根回しの後の結果を求める場合は、
「こうなるはず」とか「きっとこうなるだろう」
という表現になるのではないのではないでしょうか。

そして、その結果が成功すれば、納得の度合いも高いはず。

結果、失敗の場合でも、
「何がいけなかったんだろう?」「この失敗には何かヒントが隠されているのではないか?」「今回は成功しなくてよかった」
などのように、プラス思考においては、単なる楽観主義的な発想では生まれてこない解釈があるのではないでしょうか。

楽観主義者や楽天家は、そのガードの甘さが命取りになることが多い気がします。
楽観主義者や楽天家は「まあ、何とかなるさぁ」で終わり。
プラス思考の人はまず、「まあ」がなく、「何とかなるはず」、そして「たとえ今回何とかならなくても・・・」という思考が付いてくるように思えるのです。

物事を、ある意味悲観主義的発想でリスクの洗い出しをし、その想定の上で、できる限りそのリスクを軽減する対策を練る・・・。
その上で、どう結果が出ようとも、プラス思考で解釈し、結果最終的にプラスの方向へ転じてしまうことが、成功への方程式なのではないでしょうか。

よって経営者は、常に前向き、プラス思考で物事に対応しなければなりません。
社員を引き連れて、会社の進むべき方向へ旗を振って突き進むためには、いちいちクヨクヨなんかしてられないのです。

しかし、いかに気を張っていても、小さなことでつい悩んでしまう事だってあります。
神経質だったり、デリケートな心を持った人であれば、時にはちょっとした出来事でくじけてしまうことだってあり得るのです。

私は、プラス思考は訓練できると思っています。
プラス思考に考える癖を身に付ける努力を継続的にすることで、それが習慣となり、いつしかプラス思考型の人間になれるはずです。

マイナス思考の波は、知らず知らずに近寄ってきます。
クレームや事故、不利な出来事が重なって起きたりすると、ついついマイナス思考的な発想をしがちです。

その思考の方法が癖になってしまえば、マイナス思考の達人になってしまうのです。
マイナス思考の達人は、ある出来事に対して、
「運が悪い」「こいつのせいだ」「また失敗だ」「俺なんてどうせついてないんだ」
という方向へ傾いていき、言い訳、責任転嫁、悲観的な言動を伴って、さらにマイナス要因を引き寄せてしまいます。

落ちるとこまで落ちてしまった人々と、長時間にわたって話をしていると、こちらまで参ってしまいそうなぐらいに、マイナスパワーを感じる時もあります。
特に、任意売却における債務者面談を、1日に数人連続して行ったりすると、例外なくひどい頭痛がするのです。
それは、強烈なマイナスパワーを受けてしまうからでしょう。

しかし、これを溜め込んでしまっては、自分がやられてしまいます。
頭を切り替える方法も、身に付けておかなければいけません。

私の場合、自分のデスク上の電話の横に、卓上用の地球儀を置いています。
自宅の机を含めて、支店などに4つのデスクがありますが、どれも地球儀を置いています。

自分のいわれのないクレームの電話や、社内外でのやり取りで悩んだり、落ち込んだり、いやな気分になったりするときに、地球儀を見るようにするのです。
そして、地球儀で自分のいる場所を探すわけです。
勿論見つかるわけがありません。

私の活動拠点である、多治見市。
小さな地球儀では、日本でさえも2センチ程度であるため、岐阜県の表示もないのですから、点ですらありません。
地球レベルで見れば、自分の居場所さえ見つけられないのです。

すると、「こんな小さなことで悩んでいられるか」「こんな悩みは、ほんの小さな出来事に過ぎない」と思えてくるのです。

そして、また前向きな思考へと考える方向へ、自分自身を向かわせることができるのです。

挫けそうになった時、地球儀で自分の居場所を探してみましょう。
どれほどその悩みがちっぽけなものであるか気づくはずです。

橋本美穂
河辺よしろう
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