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経営者のためのリーガルクリニック
知っておきたい民法改正 ~定型約款について~
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皆さん
こんにちは。弁護士の宮本です。
前回に引き続き民法の改正についてお話しをしようと思います。
今回は、「定型約款」についてです。
1 定型約款って何?
そもそも「定型約款」という用語自体、聞き慣れない方もおられる
しかし、宅配約款、保険約款、請負約款等現代社会では、様々な約
約款は、大量の取引を合理的、効率的に行うため、いちいち条項を
確定せずに、予め定められた画一的な契約条項に拘束力を認めると
しかし、契約を締結する前に約款を読み込むような人はまずいませ
約款があるというだけで、常にこの約款に拘束してよいのでしょう
また、約款に記載されていることは、どんな内容でも効力を認めて
このような問題意識から今回、民法改正により規定が設けられまし
2 定型約款制度への対応のポイント
この定型約款についての対応のポイントは
①定型約款を契約の内容とすることを明確に表示すること
②顧客の利益を害する条項が入っていないかを確認すること
③定型約款の内容の表示方法を決めること
④定型約款の変更に関するルールを明記すること
です。
今後、順番に4つのポイントを解説していきます。